この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
栗田宏一(くりたこういち 1962~)と須田悦弘(すだよしひろ 1969~)は独自の表現によって地歩を築いている現代アーティストであり、ともに山梨県笛吹市の出身です。二人とも日本での数多くの発表に加え、国際的にも活躍しています。
栗田はさまざまな土地を旅し、自分の手で土を集めてきました。25年かけて日本全国の旧市町村3233のすべてを採集しました。土は丁寧に乾かし、余分なものを取り除くと、ありのままの色を見せます。一切着色などしていない、そのままの土が実に多様で美しい色に満ちていること、そして私たちが普段の生活の中で、土の多彩さに気がつかずにいることを栗田の作品は伝えています。
須田は、精巧な木彫をさまざまな空間に展示します。既存の空間の中でも隅や物陰など、人の目につきにくい所に展示されることもしばしばです。あたかも建物から生えているかのように設置されることもある植物の木彫は、作品を探す楽しみや、私たちの空間に対する認識を覆す清新な驚きをもたらします。また、専用の構造物を制作し、その中に植物を配することもあります。いずれの展示方法でも、鑑賞者は木彫と空間とが一体となったインスタレーション作品を体感することができます。
本展は大きく分けて4つの部屋から成ります。第1室は、栗田と須田の原点とも言えるべき作品を紹介します。また、故郷である山梨とのつながりを感じさせる作品もあわせて展示します。第2、第3の部屋では、それぞれ個別に1室を使い、インスタレーションを展開します。栗田は、日本全国から採集した1000の土を並べ、須田は、構造物の中で木彫を鑑賞するタイプの作品を複数展示します。最後の第4室では、集積のごとく数多くの土を並べる栗田の作品と、空隙をぬうように配置される須田の作品を並置し、両者の共通点と相違点を対比的に紹介します。
二人の作品は、日常の中で物事をみる私たちの視点を変える力をもち、身のまわりの小さな対象の中にこそ大切なものが宿っており、そのことに目を向けるあり方を伝えてくれます。本展ではこのあり方を、細かなものに充足を覚える態度を意味する「Contentment in the details」という言葉で表しています。本展は、二人の作品の魅力を紹介するとともに、山梨との関わり/ルーツという視点もまじえ、故郷・山梨の風土との関わりもご覧いただく機会となります。
◆関連展示
南館・特別展示室での展覧会のほか、コレクション展、ギャラリー・エコー(美術館エントランス)でも作品展示を行います。
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 |
2020年11月14日(土)〜2021年1月31日(日)
|
|---|---|
| 会場 |
山梨県立美術館
|
| 展示室 | 山梨県立美術館 特別展示室 |
| 住所 | 山梨県甲府市貢川1-4-27 |
| 時間 |
9:00〜17:00
(最終入場時間 16:30)
|
| 休館日 |
11月16日(月)、24日(火)、30日(月) 12月7日(月) 、14日(月) 、21日(月) 12月26日(土) ~2021年1月1日(金) 1月4日(月) 、12日(火) 、18日(月) 、25日(月) |
| 観覧料 | 一般 1,000円(840円) 大学生 500円(420円)
|
| TEL | 055-228-3322 |
| URL | https://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/exhibition/2020/01/post-96.html |
山梨県立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
講演会・イベント情報EVENT INFORMATION
◆公開制作
「栗田宏一」
2020年11月14日(土)・15日(日) 9:00~16:00
場所:特別展示室
※申込不要、特別展チケットが必要
「須田悦弘」
2020年11月14日(土) 10:00~16:00
2021年1月16日(土) 10:00~16:00
場所:図書室 ※申込不要
◆ミュージアム・シアター
「利休」(1989年、135分)
勅使河原宏監督、三國連太郎と山崎努共演。千利休と秀吉の確執を豪華キャストで描く。須田悦弘が自身の原点の一つと語る名作映画。
日時:2020年11月21日(土) 13:30~
「天のしずく」(2012年、113分)
食の大切さを訴える料理研究家・辰巳芳子が生み出す「いのちのスープ」を追ったドキュメンタリー映画。栗田宏一出演。
日時:2021年1月23日(土) 13:30~
場所:講堂
定員:各回40名
※鑑賞無料
※要事前申込。申込期間・方法については公式サイトをご覧ください。
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