平成美術:うたかたと瓦礫 1989–2019

京都市京セラ美術館

  • 開催期間:2021年1月23日(土)〜2021年4月11日(日)
Chim↑Pom《SUPER RAT -Scrap & Build-》2017年 Photo: Morita Kenji Courtesy of the artist, ANOMALY and MUJIN-TO Production [参考図版]
東北画は可能か? 《方舟計画》2011年 Photo: SENO HIROMI (FLOT)
the council of divina commedia (towata+matsumoto)《DIVINA COMMEDIA》1991年 Photo: Fukunaga Kazuo © TOWATA-MATSUMOTO [参考図版]
Complesso Plastico 《LOVE AND GOLD Tokyo Version》1989年 Photo: Oguma Sakae [参考図版]
Chim↑Pom 《SUPER RAT》2008年 Photo: Umekawa Yoshimitsu Courtesy of the artist, ANOMALY and MUJIN-TO Production [参考図版]
灰原千晶、李晶玉 《区画壁を跨ぐ橋のドローイング》2015年

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

京都市京セラ美術館の新館「東山キューブ」では、1980年代後半より現代美術について鋭い批評活動を継続的に行なっている美術評論家の椹木野衣を企画・監修に迎え、独自の視点で選定したアーティストたちによる集合的活動にフォーカスした平成年間(1989–2019年)の美術を振り返る展覧会を開催します。

「うたかた」と「瓦礫(デブリ)」をキーワードに、経済的な停滞と未曾有の災害に繰り返し見舞われた平成の時代を、椹木の視点にもとづきアーティストたちがどのように時代と状況に応答してきたかを探ります。

いま、不穏と呼ぶしかない令和の幕開けの渦中にあって、改めて31年あまりに及んだ平成の美術とは何であったのかについて、ここ京都の地から振り返ってみよう。1980年代、1990年代というような10年間(の傾向)で区切るのではない。「明治」の美術が、日本における美術そのものの夜明けであったように、「大正」の美術が、自我を持った絵描きたちによる叫びと前衛の新興であったように、「昭和」の美術が、戦争の前後で光と影のような対照を見せ、その後、民主主義と平和憲法に倣い、数々の分派へと枝分かれしていったように、そのような輪郭だった美術の容貌(精神)を、果たして「平成」の美術は持っているだろうか。ここではそれについて、自然災害や事件、事故、経済危機が多発した時代における、複数の美術家たちによる「密」な集合的活動の集積として捉え、バブル経済の崩壊と東日本大震災(福島原発事故)を念頭に、鴨長明『方丈記』と磯崎新『瓦礫(デブリ)の未来』に倣って、「うたかたと瓦礫(デブリ)」と呼ぶことにしたい。
―椹木野衣

◆ 椹木野衣(さわらぎ・のい)
美術評論家。1962年埼玉県秩父市生まれ。京都で学生時代を過ごす。現在、多摩美術大学教授。主な著書に、初の評論集『シミュレーショニズム̶̶ハウス・ミュージックと盗用芸術』(洋泉社、1991)をはじめ、『日本・現代・美術』(新潮社、1998)、『反アート入門』(幻冬舎、2010)、『アウトサイダー・アート入門』(幻冬舎新書、2015)、『後美術論』(美術出版社、2015、第25回吉田秀和賞受賞)、『震美術論』(美術出版社、2017、平成29年度[第68回]芸術選奨文部科学大臣賞)ほか多数。「日本ゼロ年」展(水戸芸術館、1999-2000)をはじめ、展覧会のキュレーションも多く手掛けている。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2021年1月23日(土)〜2021年4月11日(日)
会場 京都市京セラ美術館 Google Map
展示室京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
住所 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
時間 10:00〜18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日 月曜日 
※祝日の場合は開館
観覧料 一般 2,000円(1,800円)
大学・専門学校生 1,500円(1,300円)
高校生1,000円(800円)小・中学生 500円(300円)
未就学児 無料

◎「平成美術展」をお得に楽しめるチケット
ペア割チケット:一般チケット2枚で3,500円
平成割:平成生まれの方は1,800円(一般のみ)

  • ※( )内は20名以上の団体料金
    ※京都市内に在住(通学)の小・中学生は無料
    ※障害者手帳等を提示の方は本人及び介護者1名無料
TEL075-771-4334
URLhttps://kyotocity-kyocera.museum/

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